双子ラヴァーズ☆

「はっ!?レナ!?俺、危険じゃねえって」

「違うし。勉強教えてもらうだけだし」

「なら、離す必要ねえじゃん」

「こうした方が教わりやすいだけだし」

「あーそうですか」


シュリはプイっと顔を背けると、また机に顔を突っ伏した。


別に怒らせたいわけじゃないんだけど。
それでもちょっと直視するのが難しいから仕方ない。


「あ、レナちゃん。ここの答えCだよ」


ユウリが私のノートを見ながら、指をさす。
すぐにそこに視線を移して私はユウリの言葉に耳を傾ける。


私がわかるまで何度も何度も教えてくれるユウリ。
ふむふむと頷きながら私は解いて行く。


課題を終わらせた私は「ありがとう」とユウリに笑顔を向けた。
< 93 / 141 >

この作品をシェア

pagetop