双子ラヴァーズ☆
「いいえ。いつでも聞いて」
「うん!」
「それと、使ってくれてるんだ。それ」
「え」
そう言ったユウリの視線を辿る。
私の腕にはめられていたのは、昨日ユウリにプレゼントしてもらったシュシュだ。
「当たり前じゃん!すっごいお気に入り!」
「今日、着けて来てくれるかなって思ってたから俺も嬉しい」
「へへ」
「おい」
突然、横から声が割って入る。
二人してその声がした方を見ると、シュリが頬杖をついてぶすっとした顔でこっちを見ていた。
「何それ」
そう言って、顎で差すのはシュシュだ。
「俺がレナちゃんにプレゼントしたんだよ」
「だから、何でそうなってんの」
「昨日、誰かさんの所為でレナちゃんのハンカチダメにしちゃったから」
「ちょ、ゆ、ユウリ」
ニコニコしてるユウリは、やけに攻撃的だ。
言ってる事と、笑顔が全く比例していない。