四月の魔女へ ~先生と恋に落ちたら~
個人面談
みんなが嫌がる個人面談の季節がやってきた。
「詩織はいいよね、成績いいから。」
「良くないよー。」
そう言いながら、私の心は別の問題でいっぱいだった。
それは、進路のこと。
まだ高2だからと言いながら、大体の方向性は決める時期に来た。
秋には文理選択もある。
私の心を、夏目がどれだけ読んでしまうのか、正直怖かった。
「詩織はきっと三秒で終わるよ。」
「それはないよ。」
プリントには1週間の日程で懇談の予定が組まれている。
番号順ではなくランダムだった。
その中で、私の名前が早く終わる水曜日の一番下にあることが気になっていた。
それは、15分の懇談がどこまで長引いてもいいことを意味していた。
「私一番下じゃなくてよかったー。って、あれ、詩織・・・」
「そぉー。私一番下なの。やだなー。」
「違うよ。水曜日職員会議があるから、時間調整のために詩織はそこなんだよ。」
「ならいいけど……」
智の言葉がほんとならいいって、そう思った。
「詩織はいいよね、成績いいから。」
「良くないよー。」
そう言いながら、私の心は別の問題でいっぱいだった。
それは、進路のこと。
まだ高2だからと言いながら、大体の方向性は決める時期に来た。
秋には文理選択もある。
私の心を、夏目がどれだけ読んでしまうのか、正直怖かった。
「詩織はきっと三秒で終わるよ。」
「それはないよ。」
プリントには1週間の日程で懇談の予定が組まれている。
番号順ではなくランダムだった。
その中で、私の名前が早く終わる水曜日の一番下にあることが気になっていた。
それは、15分の懇談がどこまで長引いてもいいことを意味していた。
「私一番下じゃなくてよかったー。って、あれ、詩織・・・」
「そぉー。私一番下なの。やだなー。」
「違うよ。水曜日職員会議があるから、時間調整のために詩織はそこなんだよ。」
「ならいいけど……」
智の言葉がほんとならいいって、そう思った。