四月の魔女へ ~先生と恋に落ちたら~
夏目の部屋の鍵に、ヒヨコのキーホルダーをつけた。
この鍵を使うことなんてきっとないだろう。
でも、なつを失って夏目とのつながりを感じるものが何もなくなってしまった今、この鍵が大切に思えた。
「守ってね。」
鍵を制服のポケットに入れる。
お守りにするつもりだった。
夏目との思い出があるわけではないその金属片。
でも、限りなく夏目に近いもの。
それを鍵穴に差し込んでドアを開ければ、あの隔たれた空間の一部になれる。
例えそうするつもりが無くとも、その鍵は神秘的な可能性を秘めているような気がしたんだ。
この鍵を使うことなんてきっとないだろう。
でも、なつを失って夏目とのつながりを感じるものが何もなくなってしまった今、この鍵が大切に思えた。
「守ってね。」
鍵を制服のポケットに入れる。
お守りにするつもりだった。
夏目との思い出があるわけではないその金属片。
でも、限りなく夏目に近いもの。
それを鍵穴に差し込んでドアを開ければ、あの隔たれた空間の一部になれる。
例えそうするつもりが無くとも、その鍵は神秘的な可能性を秘めているような気がしたんだ。