四月の魔女へ ~先生と恋に落ちたら~
生物の授業の時、たまに夏目と目が合ってしまう。
そんな時、さっと逸らされるのが、たまらなく悲しい。
でもどうしても、関わらなくてはならないときがある。
それは教科担任であり、担任だから。
「小倉。」
授業の後硬質な声で呼ばれる。
「はい。」
「今日、放課後に職員室に来てくれるか。話がある。」
「分かりました。」
敬語で答える。
夏目が遠くに遠くに行ってしまった気がした。
何もかも、無かったことになってしまうのかな。
今までの夏目の優しさも、何もかも。
どんな弁解も、今の夏目の耳には届かないだろう。
なぜなら、夏目の愛する人は、私ではなく篠原さんだから。
篠原さんだけだから―――
そんな時、さっと逸らされるのが、たまらなく悲しい。
でもどうしても、関わらなくてはならないときがある。
それは教科担任であり、担任だから。
「小倉。」
授業の後硬質な声で呼ばれる。
「はい。」
「今日、放課後に職員室に来てくれるか。話がある。」
「分かりました。」
敬語で答える。
夏目が遠くに遠くに行ってしまった気がした。
何もかも、無かったことになってしまうのかな。
今までの夏目の優しさも、何もかも。
どんな弁解も、今の夏目の耳には届かないだろう。
なぜなら、夏目の愛する人は、私ではなく篠原さんだから。
篠原さんだけだから―――