四月の魔女へ ~先生と恋に落ちたら~
高台から海を見下ろす。海の無い県で生まれた私には、珍しい風景だ。
鮮やかな水色の浅瀬。
所々に浮かぶ珊瑚礁。
浜辺から遠くなるにしたがって、深く濃い紺色に変わっていく。
どこまでも続く海。
私は思い切り深呼吸をした。
私は知っていた。
離れた場所で、同じように海を見下ろすあの人がいることを。
顔を覗き込まなくたって分かっていた。
勇気を出して一歩踏み出す。
私には無かった勇気だ。
いつもいつも自分を守るための嘘ばっかりで、本当の気持ちを伝えなかった。
そんな自分とはもうお別れだ。
自由になるんだ――――
鮮やかな水色の浅瀬。
所々に浮かぶ珊瑚礁。
浜辺から遠くなるにしたがって、深く濃い紺色に変わっていく。
どこまでも続く海。
私は思い切り深呼吸をした。
私は知っていた。
離れた場所で、同じように海を見下ろすあの人がいることを。
顔を覗き込まなくたって分かっていた。
勇気を出して一歩踏み出す。
私には無かった勇気だ。
いつもいつも自分を守るための嘘ばっかりで、本当の気持ちを伝えなかった。
そんな自分とはもうお別れだ。
自由になるんだ――――