難プリ(難アリ王子様)
「というか・・・灼呀(しゃくあ)、手、何ともないみたいだね」
眼鏡の彼に灼呀と呼ばれた男子――私を捕まえている人が、気付いたように驚いた顔をした。
「あらあら~早くもゲームクリアなの?」
ひょこっと顔を出したのは、この中では一番幼い顔立ちをした、銀髪の男子。
紫のネクタイだから、中等部の子だ。
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