【完】幼なじみの季節
教室に戻ると、私は頭が混乱してきた。





春樹に告白されて、断ったのはいいものの





夏樹と付き合えなかったら、とか、僕のところにおいで、とか





春樹って、あんなキャラだっけ・・・?





「春樹に告白されたのか?」





私は突然声がした方を向き





そこには当然のように冬樹が立っていた。





「冬樹・・・」





「で?なんて返事したんだ?」





「ちょ!ちょっとまって!私、一言も”うん”なんて言ってないよ!?」





「じゃあ、されてないのか?」





「されたけど・・・」





「なんて返事したんだ?」





「断ったよ?」





「ふ~ん」





「な、なに?」





「別に?ただ・・・ライバルが減ったなって・・・」





「え?どういうこと?」





「なんでもねぇ~」





「・・・?」





「まぁ、結果が見えてるから、ライバルも何もねぇか・・・」





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