私の先輩
2人の帰り道
▼帰り道▼
「今日、俺んち泊まるよなあ?」
意地悪に私に聞いてくる修太。
『泊まらないよー』
「今日も独りか…」
『ん?』
「いいや?なんでもね!」
たしかに何か聞こえたんだけどな…
ボーっとしてると車が猛スピードできた。
ドサッ!
「ったく。危ねえな!」
修太が私をかばってくれた。
だけど修太の腕には傷がついてしまった。
綺麗な細く、けど力強く、長く、血管が浮き出ている修太の腕は赤く腫れていた。
『ごめん!大丈夫?』
「大丈夫だよ。こんくらい!」
『部活とか支障ない?』
「ないない。」
修太はテニス部で2年生なのにレギュラーにはいっていた。
「そーいえばお前部活どこはいるの?」
あー決めてなかった!
『まだわかんなーい。』
「ならテニス部入れよ!」
『んー』
「やなの?」