人間不信__【憂鬱】
プロローグ_日常
つまらない……本当につまらない
いつも通りだ……
先生も、クラスメイトも、家族も……全部
何も変わらない日常、
つまらない人間、
一人で何もできない臆病な僕、
「……つまらない」
声に出るほどだ
何にも変わらない生活を三年間、同じ顔ぶれで生きていくのはつまらない
だからと言って変えて欲しいわけではない
こんなクソみたいな生活だが、抜け出したいわけではない、
「ならどうしたいんだ?」と言いたいのもわかる
でもここは我慢して聞いて欲しい
いつもいつも同じメンツで会話しているクラスメイト、
いつも影で悪口をいう男女、
それに対して、あれやこれやと思っておきながらいつも何もしない教師、
いつも……いつも……
これの繰り返しを行いながらくらす三年間はどうだ?つまらなくはないか?
気の長い奴はいいよ……羨ましいとは思わないけど
友達などいない、家族なんて信じられない、教師なんてアテにならない
「………はぁ……」
つまらない自分のため息が出た
誰も僕なんかに構わない
きっとネガティブな根暗としか思っていないのだろう
誰も話しかけない……誰も………
「おい春也!!どうしたんだ?恋煩いかーー?」
……こういう変わり者は別だけれど………
タケル、何かの縁があって何故かぼくに絡んでくる
「おうおう恋煩いなんてー!!お前らしくないなーー!」
こうやってウザいことを言う
「別に……いつも通りじゃん……」
そうだ、僕はいつも通りだ
「ほうほう……という事はいつも恋のお悩みを抱えていると……」
何でそうなる
「……なんでそうなるの?それに僕は女子に興味無いし」
これは本当のことだ
男女差別は僕はしない
だからと言って男同士ベタベタするわけではない
「おいおい……それじゃあ女子に失礼だぞ……なぁ?」
タケルはそう言って後ろの席にいた女子の方を向いた
彼女は……藤花コトネだっけ……
「え………な…何がですか…?」
彼女はこのクラスで一番おとなしい。
特徴は…特になし
でもハーフアップにした髪型に、ゴムの代わりに使っている赤リボンがよく目立つ
「な…なんですか……?」
彼女は怯えた感じでタケルの事を見た
「女子に対して興味がないっていう男子って失礼だと思うよな!!」
タケルはでかい声を出す
そんなに大きい声出さなくても聞こえるだろう
「・・・・・・・」
彼女は何故か黙り込んでしまった
「思うよな!!」
「・・・・それは人の個性なので・・・・何も言えません・・・」
そう言ってもう関わりたくないと思っているのか
小説を取り出してすぐに読み出した
「・・・なぁ~んだつまんねぇ~の」
タケルはこっち向きに座り直した
「・・・・・本当につまらない」
彼には聞こえないくらいの声で僕は呟いた
いつも通りだ……
先生も、クラスメイトも、家族も……全部
何も変わらない日常、
つまらない人間、
一人で何もできない臆病な僕、
「……つまらない」
声に出るほどだ
何にも変わらない生活を三年間、同じ顔ぶれで生きていくのはつまらない
だからと言って変えて欲しいわけではない
こんなクソみたいな生活だが、抜け出したいわけではない、
「ならどうしたいんだ?」と言いたいのもわかる
でもここは我慢して聞いて欲しい
いつもいつも同じメンツで会話しているクラスメイト、
いつも影で悪口をいう男女、
それに対して、あれやこれやと思っておきながらいつも何もしない教師、
いつも……いつも……
これの繰り返しを行いながらくらす三年間はどうだ?つまらなくはないか?
気の長い奴はいいよ……羨ましいとは思わないけど
友達などいない、家族なんて信じられない、教師なんてアテにならない
「………はぁ……」
つまらない自分のため息が出た
誰も僕なんかに構わない
きっとネガティブな根暗としか思っていないのだろう
誰も話しかけない……誰も………
「おい春也!!どうしたんだ?恋煩いかーー?」
……こういう変わり者は別だけれど………
タケル、何かの縁があって何故かぼくに絡んでくる
「おうおう恋煩いなんてー!!お前らしくないなーー!」
こうやってウザいことを言う
「別に……いつも通りじゃん……」
そうだ、僕はいつも通りだ
「ほうほう……という事はいつも恋のお悩みを抱えていると……」
何でそうなる
「……なんでそうなるの?それに僕は女子に興味無いし」
これは本当のことだ
男女差別は僕はしない
だからと言って男同士ベタベタするわけではない
「おいおい……それじゃあ女子に失礼だぞ……なぁ?」
タケルはそう言って後ろの席にいた女子の方を向いた
彼女は……藤花コトネだっけ……
「え………な…何がですか…?」
彼女はこのクラスで一番おとなしい。
特徴は…特になし
でもハーフアップにした髪型に、ゴムの代わりに使っている赤リボンがよく目立つ
「な…なんですか……?」
彼女は怯えた感じでタケルの事を見た
「女子に対して興味がないっていう男子って失礼だと思うよな!!」
タケルはでかい声を出す
そんなに大きい声出さなくても聞こえるだろう
「・・・・・・・」
彼女は何故か黙り込んでしまった
「思うよな!!」
「・・・・それは人の個性なので・・・・何も言えません・・・」
そう言ってもう関わりたくないと思っているのか
小説を取り出してすぐに読み出した
「・・・なぁ~んだつまんねぇ~の」
タケルはこっち向きに座り直した
「・・・・・本当につまらない」
彼には聞こえないくらいの声で僕は呟いた