私のお人形
「ユリ!」


レストランの奥の席に座っていたのは、大好きなパパだった。

私は夢中で駆け寄り、パパに抱きついた。



「パパ…会いたかった」


「あなた…私も会いたかったわ」


いつの間にかすぐ横に立っていたママが恥ずかしそうにそう言った。




私たちは久しぶりの再会に顔をほころばせながら、席に着く。



「ユリ、元気そうでよかった」


そう言いながら、パパが取り出したのは大きな包み。


「ユリへのプレゼントだよ。あけてみて」
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