私のお人形
セーラは何も言わなかったけど、「うんうん」と相槌を打っているような表情だ。

私はブラシを取り出し、セーラの髪をとかす。

そしてその髪の毛をふたつに結わき、リボンを結んでやった。

「かわいい」

水色のリボンをつけたセーラはさらにかわいらしく、私は満足する。




それから宿題をし、おやつを食べた。

時計を見ると、4時。

ママが帰ってくるまでまだ時間がある。

少し眠くなってきたので、ソファーに横になり自分で毛布をかけた。

セーラは食卓の椅子に座らせたまま。

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