私のお人形
喉がからからに渇いていた。

私も一口お茶を口に含み、喉を潤す。

「人形は本当に悪魔にとり憑かれていたのです」

神主はそうはっきりと言い放った。

「まさか、そんなこと…」

ママの声が震えている。

「そうです。信じられませんよね。でも。牧師は見てしまったのです。その日の晩、牧師の幼い娘をカマで襲おうとしているところを…」
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