あたしだけの太陽
タイトル未編集

いつもと違う




いつもと変わらない朝。
キーんコーンカーンコーン・・・

教室のドアを開けて、見慣れた風景の中に溶け込む。


見慣れた場所。
見慣れた人。

高校に入学して、一学期が残り1ヶ月。


「おーい、立花」

教室に入ってばかりなのに、
廊下から先生に呼ばれて 振り返って戻ることにする。


「おっ、委員長じゃん。おはよう」

「・・おはよ」


二ヒヒ、ってクラスの男子が笑ってきたけど、
苦笑いで返してしまう。

入試の点数がクラスの中で良かったらしく、
先生に無理やり委員長にされた。

仲いい友達以外のクラスメートのみんなはあたしのこと
委員長って呼ぶけど。

あたしの本当の名前は知ってるのかな、と思う・


教室に入って、窓際の自分の席に向かう途中。
友達の恵梨と夕貴が話しかけてきた。

「おっはよー、早紀」

「おはよ、何でそんなテンション高いの?」
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop