あなたはもういない。
「おい、まみ?」
・・・え?
なぜこいつが目の前に。
あ、春太のこと考えすぎて
変な夢みてるのか。
「こっちみてるなら
なんか言えよ」
「だって夢だから話しても
しょうがないじゃん」
「お前はほんとにばかか?」
「うんばかだよー」
「目覚ませ!現実だよ!」
「え?現実・・・?
ちょっおろしておろして!
なんであんたがお姫様だっこ
してんのよ!」
「ほんとにうるせーやつ
ジタバタすんなよ。今おろすっつうの」
あたしたちは裏庭にきた
「で、ばかごりらは
あたしに何の用?」
「ほんとに素直じゃないねー
俺は話があってきた」
「あたしはないよ」
「まみ!ごめん!
ちゃんと話聞かないで
勝手に怒ってごめん!」
「あぁもういいよ」
「もう一度俺と話してほしい」
「で、なにが聞きたいの?」
「まみは、たくちゃんと
付き合ってるの?」
「付き合ってないよ」
「好きでもないの?」
「うん」
「じゃあなんで頭・・・」
「あぁあれは高校のときよく
やってもらってて
あたしからしたらたくは
お兄ちゃんみたいな存在だからね」
「あ、そうだったんだ」
「あたしからも質問、していい?」