あなたはもういない。

夏までに




「だーりんからOKもらった?」

「あ、うんいいってよ」

「どうしたの?」

「なにが?なんもないよ」

「うそ。ななちんなんかあった」

「もういいぢゃん
舞美もうるさい」

ドンっ

パタパタパタパタっ


なんでよ

ななちんどうしたの?

あたしなんかした?

彼氏となんかあった?


言ってくんなきゃわかんないぢゃん



「おはよー!
ってお前なんで泣いてんの?
こっちこいよ」



っていって春太に
つれこられた裏庭


「で?お前どうしたわけ?」


泣きながら春太話した

その間ずっと聞いてくれて
頭をなでられた。


「で?ようするに
お前はなんもしてないんだろ?
佐々木自体になんかあったんだろ
もう泣くなよ」


春太ってこんなに優しかったっけ?


「泣くともっとブスになるから」

は?前言撤回


「泣いてるレディーに言えるね!ばか」


「わりぃわりぃ
でもお前はそうやって元気なのが
いいんだよ。
だから佐々木とも仲良くやれよ
海、みんなで行くんだろ?」


あぁーなぜこんな春太優しいの?

そうだよね。
こんなにくよくよしてても
しょうがない!!

ななちんとこ行こう!


「春太ごめん!ありがとう!」


「おう!」


プルルルプルルルプルルル


なんで電話でないの?

ななちんの行きそうなとこ…


あ!

急いで向かったのは

あたし達の住んでるとこの
目印でもある展望台

ななちんは辛いことがあると
よく高いところに行く癖がある

だから向かった。


いるかわからないけど
とりあえず向かった。

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