鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
「ここに来る前に聞いた情報だが、モスクワをバリケードで封鎖するにあたって、スペツナズは市内のライフライン…水道、ガス、電力などを全てストップしたらしい。ガス爆発や通電火災などの二次災害を防ぐ為だろう。つまり…」

「電線に電気は通っていない?」

マットの言葉に三浦は頷く。

「あの電線を伝っていけば、道路を歩く事なく移動できる」

「何て無茶苦茶な事を…」

マットも比較的無茶をやる方だと自覚しているが、三浦はそれに輪をかけていた。

電線を伝っていくだって?

まさしく命懸けの綱渡りだ。

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