鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
北西から南東に長く続く広場。
南西側にはガガーリンやスターリンなどが眠るクレムリンの城壁とその中の大統領官邸、城壁に接しているレーニンの遺体が保存展示されているレーニン廟、北東側にはグム百貨店、北西端には国立歴史博物館とヴァスクレセンスキー門、南東端には葱坊主の屋根の聖ワシリイ大聖堂と処刑場・布告台だったロブノエ・メストがある。
その広場を埋め尽くすような、腐臭漂うゾンビ達…ラストバタリオンの軍勢。
「何でゾンビ達は麗華やコートニーを襲わないんだ?」
三浦が疑問を口にする。
あれだけの数がいながら、広場の真ん中に墜落したブラックホークの中にいる二人が襲われないのは確かに不自然だった。
「もしかして、もう死んでいるのか…?」
「いや」
三浦の言葉をマットが否定する。
「二人が倒れたまま、微かに寝返りを打つのを双眼鏡で確認した…まだコートニーと麗華は生きている」
南西側にはガガーリンやスターリンなどが眠るクレムリンの城壁とその中の大統領官邸、城壁に接しているレーニンの遺体が保存展示されているレーニン廟、北東側にはグム百貨店、北西端には国立歴史博物館とヴァスクレセンスキー門、南東端には葱坊主の屋根の聖ワシリイ大聖堂と処刑場・布告台だったロブノエ・メストがある。
その広場を埋め尽くすような、腐臭漂うゾンビ達…ラストバタリオンの軍勢。
「何でゾンビ達は麗華やコートニーを襲わないんだ?」
三浦が疑問を口にする。
あれだけの数がいながら、広場の真ん中に墜落したブラックホークの中にいる二人が襲われないのは確かに不自然だった。
「もしかして、もう死んでいるのか…?」
「いや」
三浦の言葉をマットが否定する。
「二人が倒れたまま、微かに寝返りを打つのを双眼鏡で確認した…まだコートニーと麗華は生きている」