鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
「……」

俯き加減になる三浦。

「俺に…務まるでしょうか…無鉄砲なのは、自覚があります。しかし自分を律する事ができず、暴走してしまう…そんな俺が、麗華や豊田、谷口さんを率いる事が…」

「指揮官になる以上は、甘えは許されない」

三浦の言葉尻を拾い、小川は言う。

「今までは俺の指揮下にいたからこそ、言い方は悪いがお前も好き勝手できたんだろう。だがこれからはそうはいかない。お前の暴走は分隊の暴走だ。お前の無謀は隊全体を危険に晒す…お前の行動力は、良くも悪くも隊全体に影響を与えるんだ」

< 287 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop