鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
ずっと撃たれた脇腹の傷は押さえているものの、出血は止まらない。
圧迫止血ではもう限界があるのかもしれない。
「どうする、小川」
いつも飄々としている小暮でさえ、神妙な顔をして小川に指示を求める。
…ここで救護ヘリを要請すれば、確実にこちらの位置を察知される。
人民軍に瞬く間に包囲され、小川分隊は勿論、救護ヘリまで危険に晒す事になる。
原発が付近に存在する敦賀半島だ。
万が一原発にヘリが墜落でもしたら、確実に大惨事となる。
圧迫止血ではもう限界があるのかもしれない。
「どうする、小川」
いつも飄々としている小暮でさえ、神妙な顔をして小川に指示を求める。
…ここで救護ヘリを要請すれば、確実にこちらの位置を察知される。
人民軍に瞬く間に包囲され、小川分隊は勿論、救護ヘリまで危険に晒す事になる。
原発が付近に存在する敦賀半島だ。
万が一原発にヘリが墜落でもしたら、確実に大惨事となる。