【短】your loveletter
「そいつ、俺のなんだけど。勝手に触ってんじゃねぇ」
さっきよりも低い声で、男たちに言う。
私も見てて少し背中がゾクリとした。
ナンパしてきた男2人は逃げるように去っていく。
こわ・・・かっ・・・た。
足の力が抜けその場に座り込む。
「大丈夫・・・じゃないか」
助けてくれた人は私の顔を覗き込むと、ハンカチを出して
「涙拭きな。メイク崩れるよ。それ、返さなくていいから」
そう言ってくれたんだ。
これが、先パイを好きになったキッカケ。