Animl life ~アニマル ライフ~

喜夜と赤いライオン

赤いライオン

~喜夜said~

冬の夜空の下
街が異常に明るくてキラキラしてるのはクリスマスが近いから…

そんな幸せであるはずの25日は…
私にとって
これから先の人生を変える
そんなできごとが起こる日だった
なんて思いもよらなかった…


この冬から両親の元を離れて1人で暮らそうと考えていた私

けど…
お父さんは1人は危ないからって
シェアハウスしろとかなんとか

「今時…シェアハウスとかあるのかな」

なんて1人ごと言いながら不動産屋に
向かっていた

「ん？………雪？」

そこの角を曲がれば不動産屋につく
そんな時
空からは白いフワフワが降ってきた…

「今年はホワイトクリスマスかぁ〜」

雪を見ながら歩いていた


ドンー

痛っ!？
角を曲がったところで誰かにぶつかった

「すいませ………っ!？」

ぶつかった人を見ると…

超イケメン‼︎
なんか髪は真っ赤でフサフサ

まるで…
「ライオン…w」


「あぁ？
ぶつかっといて誰がライオンだぁ？」

あ…
私…
口から出てちゃってた？

てか
怖いです！
このライオンさん怖いです…

「あの‼︎
食べないでください！」

ライオンさんが怖すぎて
私からでたのはこの言葉…

……ライオンさんはキョトンってしてて

「は？……」

なんか固まってる？
私変なとこ言ったかな…

まぁ
いいかw

時間を見ると…

10:50

「あぁぁぁぁー!？」

やばい
確か不動産屋は11時にしまっちゃう
ってお父さん言ってたな…

「お前……なに叫んでんだよ？」

あ…
ライオンさんのこと忘れてたー

「えっとあの……」

もー
こーなったら…
強行突破だ‼︎

ライオンさんの後ろを指差して

「あぁ‼︎‼︎サンタさんだぁぁぁー!」

どうか引っかかってください！

するとライオンさんは

「は？え？」

クルッと私が指差した方を見た

あ…
引っかかってくれたw

「では、さよなら！」

とりあえず挨拶して私はその場から
逃げた…