あめあがり
間が空いた。
きっと1分くらいの間なのだろうが
緊張していたせいで3分ほどに感じた。
「おれ…」
小さい声でつぶやく。
「おれも好き。」
今度はハッキリした声で
チラリと盗み見るように
私の顔を覗き込んだ。
私は一瞬、
何があったのかわからなかった。
けれど目の前にいるのは確かに彼で
今、彼の目は今まで
見たことがないくらい真剣だった。
それを見た瞬間、
私の目からわ涙が溢れた。
頬を赤く染めて私はポロポロと泣いた。