あめあがり
約束の公園まで後少し。
空を見上げると灰色の分厚い雲が
大きな空にかぶさっていた。
その雲が少し私の気持ちを焦らせて
不安にさせた。
私は鏡を出して長い髪を整える。
この一本道を歩いている間に
何回鏡を見ただろう。
何回も見てる直す所もないくらいに
何度も鏡を見た。
ぱっつんの前髪に茶色と
ピンクの淵のメガネ。
黒髪でツヤのある髪。
初めて見た人は私のことを
地味と言うだろう。
しかし、私は美術部に所属し
地味なはずなのに
周りからチャラいと言われている。
きっと、スカートが短かったり、
絡んでいる先輩が
みんなチャラいからだろう。