どうか君に【短編】
ある日、親から俺に告げられた。



優子が死んだ。



あまりに現実味のない事実。


詳しく聞くと、免疫不全の病気で、とても珍しくて重い病気だったらしい。


「あんた何も知らなかったの?」


親のその言葉が胸に突き刺さった。


声が枯れるまで泣いた。


もうあの笑顔は見れないと思うと、涙が止まらなかった。



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