どうか君に【短編】
学校にも行かずに家の中に引きこもっていた。
「和輝、つらいのは分かるけど、学校くらい行きなさい」
ドアの向こうから親の声が聞こえる。
何が分かる?
お前に俺の……なにがわかる?
気付いてたのに、あいつに何もしてやれなかった俺の……
何が……
わかるって言うんだよ。
「和輝、つらいのは分かるけど、学校くらい行きなさい」
ドアの向こうから親の声が聞こえる。
何が分かる?
お前に俺の……なにがわかる?
気付いてたのに、あいつに何もしてやれなかった俺の……
何が……
わかるって言うんだよ。