どうか君に【短編】

優子はここ数か月ずっと元気がない。


いや、元気がないというよりも、熱とか風邪によくかかる。


心なしか、少し痩せたようにも見える。


昨日まで学校を一週間休んでいた。


一週間ぶりに一緒に学校に行けるのが嬉しくて、いつもは優子が迎えに来るのだが、今日は俺の方から迎えに行った。


学校に着くまで下らない話をずっとしたが、それが楽しくて嬉しかった。


学校では優子と同じクラスだが、席は少し遠い。


それでも同じ教室に優子がいてくれるのが嬉しかった。



たったの一週間なのに、１ヵ月くらいいなかったように感じた。


そうはいっても、実際学校でいつも一緒というわけでもなく、昼休みに少し話すくらいか。