どうか君に【短編】
俺は優子を保健室に運んだ。


ベットに寝かせて様子を見ることになった。


優子は静かに寝た。


保健室の先生がどこかいったときに、優子を起こさないように、優子の額にゆっくり手を当てた。


べつに手なんて当てなくても見れば熱があることくらい分かる。


少なくとも微熱じゃないことくらい……


「ごめんな……」



そう言い残して、俺は教室に帰って行った。



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