どうか君に【短編】
5時間目の休み時間に優子は戻って来た。


「お前大丈夫か?」


いち早く俺は優子に言った。


「うん、心配かけてごめん。軽い貧血だからさ」


相変わらず苦しい笑顔でそう言って、優子は自分の席に戻って行った。


「貧血……か……」



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