腐りかけの階段
を登る
ある日
生理というものになった

家で楽しくテレビを見ていたら、急な腹痛に襲われ、トイレへ駆け込んだ
慌てて駆け込みすぎて転んだ
膝小僧がずる剥けた
痛い

だがそれより
ぱんつにぐじゅ、という嫌な感触


ぱんつを急いで脱ぐと
股の間を伝って踝のところまで血が流れてきた
俺は意味が分からなくて、とりあえずトイレットペーパーで股関を拭き、お腹と腰にある鈍痛をこらえ、お向かいさんで幼なじみの涼子に相談を持ちかけた

相談しようにもなんと言えばよいのやらで最早自分で何を言っているのか判らない

「涼子涼子、血が、血が、」

「はあ…?こんな夜にきといて血ぃ?
お子さまじゃないんだから、ばんそーこでも貼っときなさいな」


「ちがっ、股!股から!」

「…痔?」


「だあああっ
ちげーよっ、せ、せっ、生理!」


一生懸命説明したのに涼子は全然信じてくれなくて、半ば泣きそうになった俺を涼子とりあえずと、家にあげてくれた

見慣れた涼子の部屋は何となく女を感じた

とりあえず、見せてみ
と促され
ズボンとぱんつを恐る恐る脱ぐと、つー、と血が垂れてきた


「…生理、だわ…」

「うわああ…、涼子どうしよう、どうしよう痛いよお」

< 1 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop