ダブル・ブレイカーズ01
<如月くん!>


<いるのは、わかってんだよ >


<え―――――――――>


<直接来ないなら!>


彼方は拳銃で壁を撃つ。


<え>


すると、

<――――――>


男が倒れていた。


<え?>


<今のは、麻酔銃>


彼方は拳銃を見せる。


それは、


黒髪同様に、漆黒の拳銃だった。


<壁に隠れていたんだ――――――>


彼方は弾痕の残る壁を見た。


<能力は何?>


彼方は尋ねた。



<能力?>



さくらは呟いた。



<さしずめ、カメレオン?>


<え>


<黙れ、ガキが!>


<ガキじゃない>


彼方は言った。


<オレは如月彼方。立派な探偵>
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