ダブル・ブレイカーズ01


翌日。

「如月くん!」


さくらは彼方の前にいた。


「わ、七瀬さん?」


「七瀬?」


さくらは彼方を睨む。


「何?」


「さくらでいいよ」


「何で?」


「アスタリスクくんもさくらって、呼んでるもの」


「さくらさん」


「あたしも、彼方くん」


「え?」

「あたしも名前で呼ぶね。彼方くん」

「さくら」

「ありがとう。彼方くん」


「いや」


「彼方くん」


「?」


「あたし」

さくらが口を開いた時、


「お二人さん?」


アスタリスクがやって来た、


「「あ、アスタリスク (くん)!」」


「僕は邪魔だったかい?」


「いやいや、そんな滅相もない!」


「アスタリスクくんは、邪魔じゃないよ」
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