ダブル・ブレイカーズ01
「え――――――!」


彼方は絶句した。


「鞭と鎖は、ヒナの欲求さ」


文庫本を持ったアスタリスクが姿を見せる。


「どういうこと?」


「姿を変えるかのも、姿を消せるのも、全ては欲求なのさ」


「ヒナのエナジーの力は、欲求を実現する能力」


「宝石は?」


「宝石が欲しいので、訂正は?」


「―――――――――」


ヒナは無言で目をそらした。


「肯定と受けとるよ。さくらちゃん」


「――――――」


「さくらは避難してろ。オレらのターンだ!」


彼方とアスタリスクが言った。


「うん。わかった!」

さくらは距離を置く。


二人はそれを見て、


「行くよ、アスタリスク!」


「うん」


二人は黒と白のカードを模したエナジーを合わせる。


「「行くよ」」


そして、


黒髪に白い服を纏う少年が姿を見せた。


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