ダブル・ブレイカーズ01
(君が死神みたいだからさ)

つい、相棒が言いそうなことを連想してしまった。

「バカじゃないのか」

彼方は事務所に戻ろうとした。

すると、

一人、誰が歩き出した。

周囲の人々が見る。

少女だ。

白いワンピースをまとう少女。

「何があったんですか!」

彼方は近くにいた人に尋ねた。

「―――――――――わからないよ。いきなり歩き出したんだ」

「わかりました」

彼方は少女は追った。

(夢遊病?一体――――――)

少女は、

いきなり足を止めた。

「おい!」


彼方は少女に先回りした。


「お前、いきなりどうしたん、」


「いる」

少女は彼方を遮って呟いた。

「は?」

「わたしの味方。わたしは―――――――――」

「何言ってるんだよ」

「誰にも縛られない」

少女は彼方の先に向かった。

向こうには、白い壁があるのみだった。

「おい」

彼方は少女を追う。

しかし、少女は白い壁の向こうに姿を消した。

「何あれ―――――――――」

彼方は絶句した。

なぜ、白い壁の向こうに―――――――――?


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