ダブル・ブレイカーズ01

アスタリスクはいなくなった。

「はぁ」

彼方はキッチンを掃除し、お茶を淹れた。


そして、

彼方とアスタリスクとさくらはローズヒップと、マカロンを食べていた。

「ねぇ、彼方くん」

さくらは彼方に言った。

「どうした？」

「警察の人がここに来るみたい」

「祐也さんか」

「そんな名前だったよ」

そして、

「呼んだかな！」

やたらハイテンションな声が響いた。

「え？不審者？」

「間違ってないね」

さくらはパニクる中、アスタリスクは冷静に言った。

しばらくして、

「やぁ、カナくん！」

一人の男性が姿を見せる。

コート姿の警察手帳を持つ男性だ。

「祐也さん」

彼方は男性に言った。

「普通にノックして来なよ」

「わかりました！」

男性は一度ノックして


「どうぞ」

「失礼致します、寺井祐也です！」

「さくら。あの人は、知り合いの刑事、寺井祐也さん」

「あたしは七瀬さくらです」