氷菓子チョコレート


「そういうことかー。」


あれ、なんか受け答えそっけなくない?


「ちょっと!真剣に悩んでるんだからね!?」


すると、湊はクスッと微笑んだ。


「そんな真剣に悩んでるさこちゃんに朗報だよ。」


え、なんだろ。


「ドラマー見つかったよ。」



え、えぇぇ、うそ。


「…そ、それほんとなの?」


「うん、ほんとだよ。」


そっかぁ…。


「よ、良かったぁ…。」


ほっとして涙が出てきた。


「え、さこちゃん泣いてるの?」


「ち、違う!目にゴミが入ったの!!」


「さこちゃん…。」




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