氷菓子チョコレート

しかたない、どうせどこかにあるから後で探そう。

それよりも、早く教室行かないともう時間がないな。


私は教室に向かう。

ガラッ

私が教室のドアを開けると、それまで賑やかだったクラスメイトの声が止む。
視線が私に集まる。

そんな視線をよそに私は自分の机に向かおうとすると、目の前に数人が立ち塞がる。

「はよーっす、ぶさこ。」

声をかけてきたのは、私をいじめているグループのリーダー、斎藤隼人。

私のことは、名前のさこにかけて、ぶさこと呼んでいる。

いわゆる俺様って感じ。確かに顔は整っている。
現に今も私をいじめているのは、斎藤を率いるほとんどのクラスメイトの女子だ。

なんでこんなやつに朝っぱらから毎日毎日顔を合わせないといけないのよ。


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