氷菓子チョコレート
さこちゃん、裏の顔。
「…っはぁ、はぁ…」
あのあと無我夢中で走って学校から抜け出してきてしまった。
あいつら、しぶといから追ってくるかと思ったのに全然追ってこないし。
なんか拍子抜けした。
そして私は目の前にある店のドアを開ける。
「こんにちはー!」
大きな声でカウンターの向こうにいるだろう人に呼びかける。
「はいはーい!…って、あれ!?さこちゃん!?今日学校だよね?今9時だし、授業あるんじゃ…。」
カウンターの奥から顔を出した人物は驚いて私を見た。