僕はLillyに恋をしてはならない。
「・・めっちゃよかったーー!ほんとありがとう百合。」
「あはは・・・。」
正直言って、大好きなpieceが目の前にいるのに、全然集中ができなかった。
だって、あの言葉が引っかかってたから。
「ねえ百合。ちょっとお茶しない?」
「う、うんっ」
ロールケーキとオレンジジュースに囲まれて、私たちは席に着いた。
「僕、百合のいろんなことが知りたい。なんか、話して?あ、中学時代とか。」
「・・・中学時代?そうだね・・・。」
あたしは、今まで過ごしてきた日々を草太に話してきた。
お母さんが死んでからとっても孤独だったこと、おばさん夫婦に引き取られたこと・・・
だれにも言うことができず、苦しかった胸の内をきれいさっぱり話した。