僕はLillyに恋をしてはならない。




いつものように施設へ帰る。「聖マリア学園」




世代ひろく親のいない子供たちがたくさんいる。




「あ、お帰り草ちゃん。ごはんできてるわよ。」





「幸恵さんただいま。」






「あ、そうだ!ごはん食べてからでいいからさあ、資料室からアルバムをとってきてくれない


 かな?」





「アルバム・・・?どして?」





「実は、ある子の両親が行方不明だったんだけどね。最近になってご両親が子供を探してくれ


 てたの。だから、その子が施設で過ごしてた時間をアルバムで見せてあげたくて・・・。」








「なるほど・・・。わかった。」





< 34 / 81 >

この作品をシェア

pagetop