歌姫桜華
「ぐはっ」
その“隙”は腹。
「パイプはいけませんよー。ケンカは素手でやりましょう、ねっ」
「ね」を言うと同時に、私はパイプをこいつから奪い地面に差した。
「……これで、パイプ、使えませんね」
「チッ。調子乗ってんじゃねぇよ!!!!」
勢いにまかせ、こいつは私にめがけて殴ろうとした。
私はそれを余裕で止める。
あ……。
さっきよりも強い。
もしかしてこの人……パイプは初心者でも素手は結構強い??
あ、でもその強さはさっきと比べてだけど。