歌姫桜華




 瞬殺だった現場を、白組だけでなく紅組も釘付けで見ていた。






「…おい、今の戦い方………」


「ありえねぇって。だって、黒髪じゃねぇじゃん」


「でもよぉ…」


「似てるよな。あの人と」




 そんなヒソヒソ話が私の耳に入ることはなく、




「おい、あいつを倒すぞ!!!」



 その白組の声が響いた。





 お。結構来るか?




 ほとんどのやつらが私を倒そうと、こちらへやってきた。



 美橙は!?美橙はどこ!!??



 キョロキョロと美橙を探していると、


 美橙は紺と一体一の勝負をしていた。


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