歌姫桜華




「おまえ……何もんだ…?」





 鋭い目つきで私を見つめる。







「紅組の正義のヒーロー」







 最初に倒した副団長に言ったことと同じことを言った。





「あんたが最後だよ。白組さんっ」





 あえて私は、美橙が怒りそうな言葉を選んだ。



 だって、怒ったほうが強い力を発揮できそうじゃない?



 私は……そう思ったから。



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