歌姫桜華





「まだまだ弱いね」





 ボソッ…と美橙の耳元で囁くと、



 私はさっきのお返しに美橙の腹めがけて一発くらわした。





「ぐはっ」





「もっとスピードつけて、こうっ」





 今度は蹴り。






「げほっ」





「あと体力ももう少し。


 大丈夫。




 あんたならもっともっと強くなれるよ」




 そう言って、私は最後にアッパーで美橙の顎を狙った。



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