歌姫桜華




「えっとねぇー」



 私は一回表紙を見て、






「『地球とこれからの人類の研究結果 ~滅亡までの道のり~』だよ」







 一回も噛むことなく、私は表情を変えずに言った。




「……何ページあるの?」




「多分…、1000ページくらいかな」




 またしても私は、表情を変えずに言った。



 そう言うと、昂だけではなく、


 他の4人も目を丸くして一歩私から離れた。




「え…?どうしたの??」




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