歌姫桜華




 思わずうつむく私。




「……行くぞ」




 いきなりそう言って、和也は私の腕をグイッと引っ張った。





「え…!?」





 和也の顔を見ると、耳まで真っ赤だった。



 な、なんで…!?




 どうして…!?





 ハテナばかりが浮かぶ頭の中。



 私は、和也と一緒に教室へ戻った。





 戻ると、昂が「可愛い!!」と抱きついてきて、

 奏多が「…!」と目を見開きながら頬をピンクに染めて、

 紺は「クスッ」と今の状況に笑ってた。





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