歌姫桜華





「……あ、れ…?」





 倒れない……。どうして?







「あっぶねぇ……」








 頭から降ってきた言葉とあったかい温もりといい香り。





「…え?」




 上を見ると、和也の顔がドアップで目に映った。





「わっ…!か、かか、和也!?」




 慌てながら和也から離れ、私は驚く。


 え…どうして???



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