歌姫桜華
お願い。ほっといて。
関わってはいけないの。わかって。
「たとえ相手が元・世界NO.2の族であっても、俺らがすることは同じだ。
……影狼を、潰しに行くぞっ」
ダメ。これは、私が原因なの。
だから、……これだけは…。
「あ、相手は世界NO.2なんでしょ?…逆に殺されかけたらどうすんのよ」
私が説得しようとみんなに言う。
「そうだとしても、何もしないよりマシだ」
奏多は真剣な表情でそう言った。