歌姫桜華




 寮に着くと、私は寝室へ行きベットにもたれながら床に座った。



 うずくまって、自分を抱きしめた。





 ――――そのまま、私は目を閉じ夢の世界へと入った…








 夢。……私は、過去を思い出した。



 最悪な私の“過去”。





 誰にも言えず、たった独りで抱えてる私の“罪”。





 その罪を背負ったのは、去年。







 私が殺したも同然。



 私があんなこと言わなければ、罪もなんにも生まれなかったのに。





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