歌姫桜華




 『買わせてあげるよ』そんな言葉、…言わなきゃよかった。






 私たちは早速出かける準備をした。



 パジャマから私服に着替え、私はいろいろと支度をした。





 準備が終わり、急いで玄関に行くともう母と父がいた。




「ごめんっ!遅くなった」



「いいのよ」



「行くぞ」





 ……龍華の倉庫には、その日を境に行っていない。


 いや、違う。行けなくなったんだ。





 近くの大きいショッピングモールの駐車場に父は車を停め、私たちはモールへ。




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